DIARY

居心地のいいモノ、コト、ヒトなど

薪竃

計画中の飲食店で薪の竃を計画しています。

先日、群馬県前橋市まで打合せに行って来ました。

大正年間に創業した煉瓦の会社です。

注:写真はテストキッチン用の薪式調理器で、今回計画しているものではありません。

養蚕が盛んだった群馬には富岡製糸場の様な煉瓦造の建築も多く、煉瓦製造が盛んだったそうです。

今はその技術を利用し、ピザ窯や炭、薪の調理器を製造しています。

煉瓦は現代のスピード社会と少し別の時間軸を持っている気がします。なにか、ホッとする空気がそこにはあります。

そんな時間と空気と記憶を提供できるデザインにしたいですね。(^^)

歓帰荘

白井晟一の幻の建築と言われる「歓帰荘」を見る機会がありました。

1938年伊豆長岡に建築され、三養荘の増築の時に解体されその後、1988年に某高原地に移築されましたが、個人の別荘のため、所在地も明らかにされてませんでした。

今回、特別のイベントに参加する事で内部を拝見する事が出来ました。

竣工当時茅葺だった屋根は金属葺に、和室が洋室に変わったりはしているものの、二階のサロンは移築時に白井晟一が望んだ通り、オリジナルを忠実に残し当時のままの形が残っている様だ。

「縄文なるもの」という思想のもと、力強い美しい空間を見る事が出来ました。

文楽

東京都写真美術館ホールで上映されてる文楽の映画「冥土の飛脚」を観てきました。これは1979年カナダ人監督であるマーティ・グロス監督が京都の太秦の撮影所に本格的な舞台セットを作り、撮影された映画のデジタルリマスター版です。


普段触れる事の少ない文楽ですが、日本芸術として完成度も高く美しい世界を堪能しました。

上映後、マーティ・グロス監督が自ら撮影秘話をお話してくれました。

撮影は3週間かけて行われ、最初に音録りを行い、音に合わせて場面場面で人形を演じ、編集は3ヶ月かけて作られたとの事。

音響、音楽監修は日本を代表する作曲家の武満徹さんが加わっています。

もともと海外に日本芸術を紹介する目的で作られた映画で、日本では公開されませんでした。そのため幻の文楽映画といわれていましたが、新たに日本語字幕を付けて2011年に東京都写真美術館ホールで公開され話題になった作品の再演です。

歌舞伎に人気を奪われ演者も少なくなってしまった文楽ですが、改めて完成度の高い美を見ることが出来ます。

出演者はみなさん人間国宝の方ばかり、見ごたえのある映画でした。

北斎

すみだ北斎美術館に行って来ました。

妹島和世設計の近代的な美術館。


公園の中、四方向どこからも入れる開かれた美術館です。

非常にコンパクトな美術館で、縦導線はエレベーターのみ。混雑時には相当待たされそうです。^^;

北斎の作品に刺激を受け、江戸東京博物館に寄り、江戸日和となりました。

神保町 手打ち蕎麦「静邨」

神保町散策しがら立ち寄った蕎麦屋さん。

その昔は満る賀という蕎麦屋だったらしい。


今は和モダンなデザインの店になってます。

今日は鴨せいろを注文。

二段重ねの可愛らしいせいろに太めの田舎風手打ち麺でした。


蕎麦湯用につゆと蕎麦猪口もセットされて、蕎麦湯好きには嬉しいかも。

食べ終わる頃に蕎麦湯とお茶受けの揚げ蕎麦を出していただきました。


手打ちの時に出る端物の蕎麦を揚げて塩振りしたつまみでした。少し塩強めでした。

テーブルはメラミン甲板。

レジ位置は後付か。

食器は少々劣化。