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文楽

東京都写真美術館ホールで上映されてる文楽の映画「冥土の飛脚」を観てきました。これは1979年カナダ人監督であるマーティ・グロス監督が京都の太秦の撮影所に本格的な舞台セットを作り、撮影された映画のデジタルリマスター版です。


普段触れる事の少ない文楽ですが、日本芸術として完成度も高く美しい世界を堪能しました。

上映後、マーティ・グロス監督が自ら撮影秘話をお話してくれました。

撮影は3週間かけて行われ、最初に音録りを行い、音に合わせて場面場面で人形を演じ、編集は3ヶ月かけて作られたとの事。

音響、音楽監修は日本を代表する作曲家の武満徹さんが加わっています。

もともと海外に日本芸術を紹介する目的で作られた映画で、日本では公開されませんでした。そのため幻の文楽映画といわれていましたが、新たに日本語字幕を付けて2011年に東京都写真美術館ホールで公開され話題になった作品の再演です。

歌舞伎に人気を奪われ演者も少なくなってしまった文楽ですが、改めて完成度の高い美を見ることが出来ます。

出演者はみなさん人間国宝の方ばかり、見ごたえのある映画でした。